松斎録

中国古典詩学に興味があります。

2023-01-01から1年間の記事一覧

浅見洋二『陸游』簡評

陸游は南宋の大家であるが、日本で出された訳注と言えば、鈴木虎雄、一海知義、前野直彬各氏のものが主に上がる。しかし、これらは1960年代以前のものであり、ここ最近まで中々新たなものは出されなかった。 そこで、本書が出た時は非常に楽しみにしており、…

大学院に合格して。またその課題。

先日、ついに大学院に合格し、四月に修士課程にはいることになりました。ブログを一か月ほど、更新してなかったのは、試験のためでした。これからもまた、中国文学をやっていくわけですが、ここまで来たならば、修士論文を書き、博士課程に行って、博士号も…

中国学を志す学生の皆様への書簡 その1

中国学を志す学生の皆様、こんにちは。わたくしは、東京渋谷の丘の上に潜むたぬきでありまして、松齋と申します。最近大学院修士の秋季入試の出願をして、ようやく落ち着いた所です。みなさまはどうお過ごしでしょうか。とくに学部一年になられた方は、夏休…

『漢詩創作のための詩語集(大修館書店)』書評

昨今、本邦では斯文の道が廃れようとしている。李白ならば、「大雅久不作(古詩 其一)」とでも言いそうなほどでもある。そのような状況であるから、22年の夏にこの『詩語集』が刊行されたことは、作詩する人々が歓喜したに違いない。しかし、刊行の報とほぼ同…

またまた久しぶりの更新(2023.8.25)

ひさしぶりの更新ですが、やるきがでてきたので、またやりたいと思います。最近静かに読書していたり、箚記のようなものをつけていると、色々気づきがあるものですから、また書こうとも思いました。 最近は、ようやく院試の準備をしております。書類を書くの…